知っておきたい「お金」の世界史 (角川ソフィア文庫)

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世界史の視点からお金を考える

「お金」は、古代から存在するものですが、その姿やかたちは時代や地域で異なっています。文明の進歩により、交易が活発になると、為替や小切手も使用され、信用経済がシステムとして誕生します。その後も、経済発展が続き、現在の貨幣制度へと繋がっていきますが、このダイナミックな動きを本書で学べます。

宮崎 正勝 (著)
出版社 : 角川学芸出版 (2009/4/25)、出典:出版社HP

目次

第一章 世界の文明とさまざまな「お金」
l 貴金属の「お金」と権威が生んだ「お金」
2 地中海世界に広がるコイン
3 皇帝の権威が価値づけた中国のコイン
4 イスラーム大商圏を支えた「お金」
5 イタリアから起こった銀行と簿記
6 銅不足が生んだ世界最初の紙幣

第二章 膨張する「お金」と投資と投機
l 黄金への熱き思いと大航海時代のはじまり
2 新大陸からの銀ラッシュが生んだ投資と投機
3 為替取引と東西のアントウェルペン
4 オランダのチューリップ・バブルと東インド会社
5 イギリスからはじまったバブル経済
6 莫大な「お金」を生んだ砂糖と奴隷
7 ロンドンではじまった近代保険と近代銀行

第三章 市民革命も産業革命も「お金」で動いた
l アメリカ独立戦争とドルの誕生
2 ヨーロッパの経済を変えたフランス銀行とロスチャイルド財閥
3 産業革命で世界規模で動きはじめた「お金」

第四章 金本位制と国際通貨ゴールド
1 鉄道による開発の波と先物取引
2 アメリカ西部を覆った土地投機熱
3 国民国家の中央銀行と通貨の誕生
4 国際金本位制とゴールドの世界化
5 南北戦争とアメリカでの通貨統一
6 鉄道王国アメリカとピッグ・ピジネス
7 第二次産業革命と銀行の変貌

第五章 地球をめぐるドル
l ドルの台頭とポンドの没落
2 ドイツ経済の崩壊と金本位制の再建
3 「繁栄の二〇年代」から世界恐慌へ
4 世界の基軸通貨となったドル

第六章 電子マネー・ドルと証券バブルの大崩壊
1 カジノ化する世界経済
2 記号化するマネーと金融大国
3 世界各地で繰り返された経済危機
4 サブプライム問題に端を発した証券バブル崩壊

参考文献

宮崎 正勝 (著)
出版社 : 角川学芸出版 (2009/4/25)、出典:出版社HP