プロ直伝! 成功する事業計画書のつくり方 (マンガでわかる! ビジネスの教科書シリーズ)

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事業計画を体系的にわかりやすく

本書は、マンガで事業計画の立て方や事業計画書の作り方を解説しています。事業計画書の目的や事業アイデアのアウトプットのやり方、経営学の基礎的な内容の解説、ビジネスモデルの設計、収益モデルの構築や事業計画の効果的な伝え方など、事業計画に必要な内容が取り上げられています。

はじめに

新しい事業を創造しようとする取り組みが、かなり活発化してきました。
私が担当しているMBAのクラスも企業向けワークショップも大入り満員ですが、一方でそうした機会がない人から、「事業計画の作り方がわからない」という相談を受けることも多くなりました。本書ではそのような声にお応えして「事業づくりのコツ」と、それを「計画書に落としこむ」アプローチを解説しています。
世にあふれるたくさんの理論や考え方やアプローチに迷わないように、「検討する順序」を明確にして「重要なエッセンス」に絞り込み、「体系的でわかりやすい」内容にすることを心がけました。これらは次のような私自身の経験やノウハウに加え、事業開発についての最新の知見を参考にしました。
・毎年一〇〇件以上のアドバイス経験(大企業、スタートアップ企業)
・自分自身の起業経験(東証マザーズ上場)
・大企業向けコンサルティングノウハウ(BCG)
本書で紹介した考え方は、チームや仲間で「共通言語化」すると最も効果が出ます。ぜひ、まわりの方々に紹介してお仲間を増やしてください。必ず大きな成果につながります。
読者の皆さんが、「情熱」と「論理」と「行動」で新しい価値を世の中に広げていかれることをお祈りしています。

秦 充洋

目次

ダウンロード方法解説
はじめに
プロローグ

第1章 何のための事業計画書?
事業計画書は「項目」を埋めたらでき上がり?
「事業の魅力と可能性」があってこその事業計画書
ダメな事業計画書の症例
よい事業計画書の条件
「事業の中身」はどのように考える?
事業の中身を考える5つのステップ(1)
事業の中身を考える5つのステップ(2)
目指せ! 人を巻き込む事業計画書
コラム 「事業計画の5つのステップ」と「経営理論」との関係

第2章 魅力的な事業アイデアを見つける
「新しい組み合わせ」で事業アイデアを発想する
何を組み合わせるか(1)―技術と市場
何を組み合わせるか(2)—多様な組み合わせ
なぜ新しい組み合わせを見つけるのが難しいのか
事業発想のアプローチ(1)―インプットの着眼点
事業発想のアプローチ(2)―クロストライアルのすすめ
発想や議論を活性化する3つのコツ
可能性を秘めた事業アイデアの選び方
コラム 古い課題の新しい解決策に注目してみよう!

第3章 顧客は誰か、何を提供するのか
「顧客への提供価値」を考える
顧客市場を絞り込む(1)―なぜ絞り込みが必要か?
顧客市場を絞り込む(2)―2段階のターゲティング
提供価値を明確化する(1)―提供価値とは何か?
提供価値を明確化する(2)―ポジショニングの方法
顧客のニーズを掘り起こす(1)―顧客理解の方法
顧客のニーズを掘り起こす(2)―潜在的ニーズの検証方法
プロダクトとマーケットをフィットさせる!
コラム STPサイクル〜STPのアプローチは繰り返して行う

第4章 ビジネスモデルを設計する
ビジネスモデルとは何か?
儲けを生み出す「利益の公式」
利益を生み出す3つの基本モデル
ビジネスモデルの構築方法
顧客に価値を届ける仕組み(1)―バリューチェーンとは何か?
顧客に価値を届ける仕組み(2)―バリューチェーンの設計方法
顧客に価値を届ける仕組み(3)—リソースフルネスが必須
ブレイクスルーへの挑戦
コラム B2B事業のポイントは「顧客の顧客」を理解すること

第5章 しっかりと利益は出せるのか
マネタイズモデルを考える
マネタイズモデルの設計(1)―課金の対象者と利益モデル
マネタイズモデルの設計(2)―対価の獲得方法
マネタイズモデルの設計(3)―価格の設定
キャッシュフローモデルを考える
CFモデルの構築(1)―売上見通し
CFモデルの構築(2)―コスト構造と収支見通し
CFモデルの構築(3)―資金見通しとシナリオ作成
コラム フェルミ推定で早めに数値を確認しておこう

第6章 人を動かす事業計画書
事業計画書は人を巻き込むツール
説得力のある事業計画書を作ろう
6つの原則を守ってストーリーを作る
ストーリーのひな型(1)―時間が限られている場合
ストーリーのひな型(2)―しっかり説明する場合
説得力のあるコンテンツ10のポイント(1)
説得力のあるコンテンツ10のポイント(2)
わかりやすいスライドを作るコツ
コラム プレゼンがうまくなる5つの心得

第7章 新しい価値を生み出す
新しい価値を生み出せない企業は生き残れない
なぜ新規事業への挑戦が難しいのか?
「まずはやってみる」文化―チャレンジ精神を引き出す
意思決定者のための新規事業の評価項目
周囲を巻き込む組織と仕掛け
新規事業を担う人材の育成
価値を生み出す10のキーワード
ハードルを乗り越えてイノベーションを起こそう!

主な登場人物

青葉さくら(あおばさくら) 26歳
主人公。突然、会社から「新規事業立ち上げ」を命じられる。悪戦苦闘するも、持ち前の明るさで課題」を解決していく。

若林四郎(わかばやししろう) 35歳
青菜の「新規事業立ち上げ」のアドバイザーとなり、青葉が壁にぶち当たるたびに助言をする。5歳の娘がいるシングルファーザー。

名取ゆり(なとりゆり) 34歳
青葉が構想する「新規事業」に対して次々と鋭い指摘をする。それにより青葉の新規事薬のプランは強固なものとっていく。