島人もびっくりオモシロ琉球・沖縄史 (角川ソフィア文庫)

【最新 – 沖縄の歴史について学ぶためのおすすめ本 – 歴史の全体像から文化まで】も確認する

沖縄の魅力がよくわかる

本書は、沖縄の歴史をわかりやすく面白く伝えてくれる本だと思います。世間一般には知られていないお話も含めて、それぞれ短編で書かれており、読みやすいです。歴史を理解してビジネスに入ると、より信頼関係が早く構築できるのではないかと思えた1冊です。

上里 隆史 (著)
出版社 : KADOKAWA (2011/6/23)、出典:出版社HP

はじめに

昨今、巷では「沖縄ブーム」「沖縄移住ブーム」が叫ばれ、沖縄への関心が高まっています。「癒しの島」だとか、本土とは異なった文化を持った島、また「基地の島」とか、いろいろなイメージでとらえられる沖縄ですが、沖縄の文化や歴史って、実は、あまりちゃんと知られていないのではないでしょうか。
この本は、琉球・沖縄の歴史、とくに琉球王国時代を中心に、今まで知られていなかった話やおもしろい話、歴史の専門家が分析した最新の研究成果を、歴史学を少々かじっている者として、僕なりに解釈してコラム形式でわかりやすく紹介したものです。「沖縄の歴史は知りたいけど、むずかしい論文は読みたくない」「研究者が議論している最先端の歴史像はどのようになっているのかカンタンに知りたい」という方にはオススメです。

例えば…
琉球の人はむかしターバンを巻いていた!
琉球の貿易船は中古の軍艦だった!
沖縄移住ブームは五百年前からあった!
働かないニート君は島流しにされた!
チンギス・カーンの子孫が沖縄にいた!

ページをめくっていくと、ひと味ちがう「琉球・沖縄史」に関するコラムがいっぱいで、教科書や観光ガイドブック、概説書ではわからない琉球・沖縄の歴史を知ることができます。読みきりのコラムですから、興味のありそうなところなら、どこから読み始めてもかまいません。
また「沖縄の歴史ってそもそもよく知らない」という方や、「コラムだけではもの足りない、もっとくわしく沖縄の歴史の全体像を知りたい」という方は、「最新版すぐわかる琉球の歴史」を先に読んでみてください。それぞれの歴史コラムの背景がわかって、よりおもしろさが増すはずです。
沖縄の歴史はこんなにも豊かで深いものだったのか。本書を読み終えた読者のみなさんはきっとそう思うはずです。目からウロコが落ちる琉球・沖縄の歴史、どうぞご堪能ください。

上里 隆史 (著)
出版社 : KADOKAWA (2011/6/23)、出典:出版社HP

目次

はじめに
最新版すぐわかる琉球の歴史

琉球の知られざる肖像
古琉球の名もなき人々
琉球人の名前のつけ方
琉球人のマゲとターバンの話
雪舟が出会った古琉球人
フォーマルウェアはチャイナ服
中国皇帝を超えた琉球王
軍艦だった琉球船
球人に網巾をきせる
タバコ大好き琉球人
500年前の”沖縄移住ブーム”―那覇にあった「日本人町」
がんばれ移住者山崎さん
武器のない国琉球?(1)
武器のない国琉球?(2)
オランダの旗を掲げていた琉球船
琉球の農民は働かない?
ニート君は島流し
石垣島の朝鮮語通訳
燃えよ大綱挽
船旅ナイトフィーバー
それでも嵐にあった時
中国化する琉球

首里城の時代
なんでも3つ
地上に浮かぶ海の船
ヤマト坊主は外交官
琉球はどんな文字を使ってた?
「万国津梁の鐘」の真実
首里城のモデルはお寺?
首里城正殿前の道はなぜ曲がってる?
死者の王宮—玉陵に秘められた謎
続・死者の王宮
琉球の構造改革—羽地朝秀の闘い(1)
琉球の構造改革—羽地朝秀の闘い(2)
琉球の構造改革—羽地朝秀の闘い(3)
落ちこぼれの大政治家
儀間真常の尻ぬぐいを蔡温が
琉球は薩摩の「奴隷」だったのか?
琉球使節は「異国風」を強制された?

琉球・沖縄史トリビアの瑞泉
お姫さまの選び方
卵で洗髪!王様シャンプー
拝見!王様の朝ごはん
沖縄に追放されたモンゴル皇帝の末裔
日本より100年早く伝わった鉄砲
秀吉もびっくり、ウフチブル我那覇
豊臣秀頼、琉球潜伏説
ジュゴンの肉を食べ、くじらのフンを嗅ぐ
沖縄にいた?トラとサル
昆布と富山のクスリ売り
泡盛だけじゃない!沖縄の酒
グスクに眠る怪死者
グスクの奇妙な穴
沖縄県消滅?幻の「南洋道」
UFO、那覇に現る!
東郷平八郎と為朝伝説(1)
東郷平八郎と為朝伝説(2)
東郷平八郎と為朝伝説(3)
もうひとつの沖縄戦
消えた王家の財宝
尚家国宝の裏話
奄美に古代日本の拠点発見?(1)
奄美に古代日本の拠点発見?(2)
奄美に古代日本の拠点発見?(3)

すぐわかる沖縄の歴史
あとがき
参考文献

上里 隆史 (著)
出版社 : KADOKAWA (2011/6/23)、出典:出版社HP