ランニング・マラソンを始めるための入門5冊

これから走りたいと思っている人、またこれまで走っているけど続かないという方々などに共通して知っておいてほしい走る前の準備、走っているときのこと、また走り終えたときのことをリストアップした書籍となっております。

もちろん、それぞれランナーとしての運動能力、レベルなど異なってきますし、
・より早く、タイムをだしたいのか、
・時間はかかってもフルマラソンを完走したいのか、
・有酸素運動としてのダイエットとして、
・または健康維持を第一目標にやりたいのか
など目的によっても知りたいことは異なってきます。本書でも様々なやり方を、様々な筆者が紹介しております。その項目が詳しく書いてある章も示しましたので、手っ取り早く自分の疑問や悩みを解消したい方はその箇所を是非読んでみると良いでしょう。

走ることへの高度な技術はまったく必要ないところから、スラスラ読めるそれぞれの書籍をぜひ参考にして、改めて走る経験をしてみましょう。

“痛みなく””疲れなく”気持ちよく完走できるランニングLESSON

アシックス・ランニングクラブ (監修, 監修)
永岡書店 (2011/10/19)、出典:出版社HP

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本書は、アシックスランニングクラブ監修のもと、快適なランニング生活を送るために必要な情報をまとめたものです。これからランニングを始めようと考えている人やランニング初心者に向けて、初心者が陥りやすい悩みを解消し、ランニングに関する不安をなくしていき、快適に楽しく走れるようになることを目指して書かれています。

1章では、ランニングが身体や生活に与える良い影響、魅力について、2章では、ランニングを始めるにあたり必要となるストレッチや筋トレ、練習メニュー、ケアの仕方などについて説明します。3章では、ハーフ・フルマラソンを完走するための練習メニューやレース本番に気をつけるべきことについてまとめています。4章では、ランニングで生じる脚や腰、肩などの痛みの予防法や対処法について、5章では、ランニング生活全般について、シューズ・ウェアや食事面について説明します。

本書全体を通じて、1つのトピックにつき見開き1ページに簡潔にまとまっているため読みやすく、かつ、情報を網羅的にまとめたものとなっているため、ランニングをしていて悩んだことがある際には持っておきたい1冊といえます。ランニングを始めたばかりの人やランニング完走を目指す人におすすめです。

初心者でも必ず上達するジョギング&ランニング入門

坂本雄次 (監修)
マイナビ出版 (2019/8/30)、出典:出版社HP

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本書は、これからランニングを始めようとする人に向けた、ジョギング・ランニングの入門書です。本書を監修するのは、ランニングプロデューサーの坂本雄次氏。24時間テレビのマラソンプロデューサーとして24時間マラソンの立ち上げから携わり、歴代のタレントを指導するほか、市民ランナーの指導も行ってきた方です。

24時間ランナーの隣で黄色いバンダナを身につけて走る姿を1度は目にしたことがあるのではないでしょうか。その坂本氏が初心者がランニングを始める際のポイントを教えてくれます。本書で繰り返して言われるのが、楽しく走るポイントは、故障をせずに継続すること、無理をしない、がんばりすぎないということです。本書は、半分以上を本格的に走る前の準備に紙面を割きます。シューズ選びから、ストレッチの方法、ウォーキングのポイントなどをしっかり説明し、走り始めた後のトレーニングの説明でも無理をしないことが強調されます。

ここに坂本氏のランニングに対する考えが現れていると思います。ストイックに練習するのもいいですが、無理をせず、ケガをせず、継続してランニングを楽しむという坂本氏の考えも忘れてはいけないように思います。

ランニングスタートブック【最新版】

金 哲彦 (監修)
エイ出版社 (2018/11/27)、出典:出版社HP

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本書は、日本で最初のプロ・ランニングコーチである金哲彦氏監修のもと、ランニング入門者や初心者が最初に読むべき1冊として書かれたランニングの入門書です。2007年、第1回東京マラソンの開催を契機として、日本のランニング人口が急激に増加しました。そしていまや走ることが誰もが楽しめるアクティビティとして広がりを見せています。

その中で本書は、ランニングをこれから始める人がスムーズに走り始められるような内容となっています。ランニングには欠かせないランニングシューズの正しい選び方・履き方に始まり、ウォーキングから走ることにつなげ、まずは30分走ることを目指すと紹介します。そこから徐々に時間や距離を伸ばしてステップアップしていき、本書の到達点としてフルマラソンの完走を目指すところまで紹介しています。

写真が非常に多く、正しい姿勢の確認や筋トレ・ストレッチなどのワークアウトをやり方も確認できる点はとても役に立ちます。さらに、初心者ランナーの素朴な疑問に回答するコーナーや食事についても紹介があります。これから走り始めようとする人はもちろん、走り始めたが走り方などでつまずいている人、走り慣れてきたが走り方などを確認したい人などにもおすすめできる1冊です。

ゼロから始めるフルマラソンの本【改訂版】

内山 雅博 (監修)
エイ出版社; 改訂版 (2018/11/27)、出典:出版社HP

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本書は、市民ランナー指導歴45年以上の内山雅博氏監修のもと、フルマラソンの完走を目指す人がどのようなトレーニングをすればよいかを中心に書いた1冊です。これから走り始める人がフルマラソンを完走するためにはどのようなトレーニングをすればよいかについて、具体的なトレーニングメニュー付きで解説しています。

トレーニングメニューは、まずは完走を目指したい人・6時間台での完走を目指す人から、3時間台での完走を目指す人まで、レベル別で具体的に紹介しており、読者の走力に合わせて普段のランニングに活かすことができます。また、マラソン大会直前から本番当日までの過ごし方・準備についても詳しく書かれており、特に、レース中の区間ごとの注意点や考え方なども書かれているため、大会当日の不安を少しでも解消するために役立ちます。

本書では、ストレッチや正しいフォームのための筋トレ等が多く紹介されており、ランニングを始める方はもちろん、ある程度走り慣れてきたランナーが自身のフォームを確認するのにもとても役に立つものとなっており、幅広い層のランナーのためになる1冊です。

マラソンは毎日走っても完走できない

小出 義雄 (著)
角川SSコミュニケーションズ (2009/11/10)、出典:出版社HP

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筆者は、マラソン指導の第一人者で、有森裕子選手や高橋尚子選手らオリンピックメダリストを始め、多くのランナーを指導した、小出義雄氏。タイトルにある通り、なぜ毎日走っていてもマラソンを完走できないのか、マラソンにはマラソンの練習方法があるとして、その練習方法について小出監督が詳しく教えてくれます。

本書は、ランニングを始めようとする人や初心者が「走れる体」「走れる脚」をつくるところから始まり、脚と心肺に負荷をかける(「速く」走るための)トレーニング、レース出場に向けた(「長い距離」を走るための)トレーニングを丁寧に紹介します。

レベル別、目的に合わせた個別のトレーニングや1週間のトレーニングメニューが詳しく、しかも種類も豊富に掲載されているため、自己のレベルや生活リズム等に合わせて、自己流にメニューをカスタマイズすることができます。まるで、小出監督の指導を受けているかのような気分を味わえます。また、随所に高橋尚子選手ら指導選手のエピソード等も書かれており、メダル獲得の裏話などを楽しめます。

さらに、多くのランナーを指導した監督だからこそわかる、レース中のトラブル対処法も必見です。読み物として楽しめるだけでなく、実践的なトレーニングメニューも多く、ランナー必読の1冊です。